狸の話

キツネに続き今日は狸(タヌキ)。西丸さんの同書から。足短く毛は暗灰色に黒毛が混入。目の下黒っぽく、口、眉、のどが白っぽい。山中で穴居生活だが自分で穴を掘るのは面倒だからと、だれかが作った穴に入り冬眠す。夜行性で虫、ミミズ、野ネズミなど食べるが植物食も少しは食べるらしい。初夏に子を4〜5匹産む。飼うとよく慣れてかわいいものだ。化けるのがムジナというのはうそ。冬毛のものがタヌキ、夏毛をムジナという。口がとがっているのをマミという。木登り上手、追われると木に逃げることが多い。知能指数は犬やキツネよりも相当に低くてあまり警戒心が強くない。鉄砲音などでびっくりすると、失心し仮死状態になることがあるので、タヌキ寝入りといわれるが、ヒトがいいからでだまそうというような高等な考えは持っていない。すべてのタヌキがそうなのかは確認できていないが、野生のメスダヌキの飼われたものでは、あてがわれた食べ物に必ず自分の小便をかけてから食べるという習慣があるようだ。小便には老廃物が含まれているのだから、健康には悪いはずだが。
(太郎の私見) 時代小説など読んでいると、狸穴(マミアナ)という地名が出てくるが、いま都内23区地図を見てもそれらしき町名の記載はない。街区整理で名を変更してしまったのかも。タヌキ穴と書いてなぜマミアナ(狸穴)というのか、西丸さんのこの本のタヌキの項で成る程、口のとがっているのをマミという説明で合点した。以前、開発があまり進んでなかった頃、その辺りマミだぬきが住んでいたから処の名前が付いたのだなあと考えました。ソ連大使館のことを狸穴の大使館と聞いたことがあるから、その辺りの地域のことかな。