秋刀魚の美味い〜

秋刀魚(さんま)の季節。子供の頃は晩のお菜に食べた。大衆魚で、値段も安く栄養もあり、焼いて食べた、七輪(カンテキとも言う)を庭に持ち出して火を起こし、金網を置きその上に載せて焼く。なにぶん脂が多いから煙がわんさと出るから家内では焼かない、煙が風に乗り近所の家まで匂いが行く。近所の家では○○さんところは夕飯は秋刀魚の菜だなあと一辺にわかる。しかし何処の家でも秋刀魚はよく食べた。最近はさんま寿司なども、鯖寿司と並べてスーパー等で売っている。ご飯に酢がよく効かせてあるから、握り寿司とは違った旨さ。人によっては青背の魚は嫌な人もいる、江戸前の握りのほうが好きだとね。だけど酢の効いた、ご飯ごと締めた押し寿司、鯖など昆布で巻き締めた押し寿司も旨い。私は締派。新宮(和歌山県)出身の、あの有名な小説家で詩人の佐藤春夫さんの「秋刀魚の歌」(ちょっと私には淋しい感じだが)を思い出す。