死にともない?

有名な『仙崖和尚さん』が亡くなられる際に、お弟子のお僧方々が、何か最後に私たちに仰有って置きたいお言葉は御座いませんでしょうか?と尋ねられたら、「死にともない」と言われたという話を聞いた。ああ、修行積まれた偉いお坊様でも、そうなのかなあ、本音は我々凡人と同じなのかなあ?そうなら正直な和尚さんだなぁ、いや、そんなことはない。凡人を安心させるために、わしもあんた方と同じや、命は惜しいわいと言われたのかな? 本当は死ぬなんてわしはちっとも恐いこと無いのだ。が皆が安心するから死にともないと言われたのかな? と、自分は思ってみたが、良く考えると、(まだまだ生きて皆を教化してやりたい事がいっぱい有るのに、教え残して逝くのは、本当に残念だから)ああ死にともないと仰有って逝かれのかも(これが本当のお言葉の意味かなあ)と考えると、やはり偉いお坊様だったんだ。