好きな短歌、俳句。

若き年頃、所用で某家に行き応接間で待たされた、で失礼と思ったが部屋内を見ていると、短歌を短冊に書いた飾り板が柱にかかっている。誰か有名な歌人のか、その家の主人の詠んだのか、訊ねはしなかったが、気に入ったので今日まで覚えている。
「おしなべて霜の降りたる高原を 湯気あげながら 落ちて行く川」 降はふでなくおと読む。
次、仕事仲間で俳句ってどういう風に作るのや?と話が出て、句会とはこんな風にやるのやと、先輩に詳しい仕方を教えてもらったことが一度有った、10名ばかり集まり、題は(凩)。H君の詠んだのが私の好きな句で、今もって覚えている。 「凩や 弧木夕日を掻き乱す」
私は作品を時々読む(詠む)のでなしに、また特に興味が有るわけでもないが、以上の2つは好きである。