寒の入り

これから約一か月、寒さの辛抱。そのうち梅の花開く便りを聞くように成ろう。古文に(や!梅の香が聞こえて候)なんて有ったが、鼻で感じるのに、聞くと言う。そういえば、香道ではお香をきく と言うがそのような言い方が今でもあるのかなあ。酒は等級を決める際にキキ酒をして決めると言うが キキとはどのような字なのかな?口の中、舌の上で味、目で色合い、鼻で香り匂いを見て決めるが、キキとはね。キキ酒には特別に作ったキキ猪口を使う。猪口は白色、厚みあり小型の湯呑みのような、内面の底に藍色の二重の輪が書かれてる、酒を猪口に注ぎ、香り匂い、色合いを見る。輪の藍色がその酒によりみえかたが違う。飲むのでなく口に含んで香り匂い味を吟味する。吟味したら飲まずに吐き出す。猪口は一般的には売っては居ない、品評会に蔵元が出さないと、幾ら良い酒でも等級が付かないから、特級酒や一級酒には成らない。品評会は酒の組合や鑑定するお役人(鑑定官)が集まり行われる。ということです。