昼間、暖か。もう鯉のぼり揚げてある。

桜は案外長持ちして咲いている。ひとひら、ふたひら路上に花弁が落ちているだけ。昼飯を近くのレストランへ持帰りで買いに行く。近くの高校の体育部の生徒たちが三々五々、学校の周りを駆け足で何回か走っている。さぞ汗が出て暑いだろう。ピーポーピーホウと消防署の救急車の走る音が聞こえる。誰かが事故に遭ったか、急病か。交通安全運動中だけどね!午後、用事で外出の帰りに、鯉のぼりのあがっているのに気が付いた。てっぺんに矢車、次は吹き流し、大きな真鯉、次は赤い緋鯉、(緋鯉は赤に決まっているから可笑しな言い方だが)次は小さな黒い色のが、そして次の一番下は、小さな赤い色の鯉が折からの風に勢いよく泳いでいる。若い両親と僕ちゃんと、嬢ちゃんの4人家族のお家だなあと、暫くの間眺めていた。